あらがき100周します

浅倉透GRADの感想を残したいがために始めたけどグレフェスについてもいずれ書くと思います。

【コラム】グレフェスを実際のアイドル活動に置き換えて妄想する。

 

トワコレによってさらに下火になりそうなグレフェスですが、そんな今だからこそ敢えて主張したい。

グレフェスをどのようなゲームと捉えるかによって大多数のシャニマスプレイヤーが愛してやまない『エモいコミュ』を消化するのに近い感覚を得ることができる可能性があるということを。

比較的最近のコミュでは、特にイルミネ~ストレイは活躍の場を広げ、多くの人に認知されている様子が描かれることも多くなってきました。

自分自身がゲーム内で目標に向かって進んでいなければ公式が提供するアイドルのストーリー上だけで勝手に話が進んでもその喜びを分かち合える度合いは小さくなるかもしれませんからね。

グレフェスをやってないからコミュは楽しめないよねとまでは言いませんが、間違いなくグレフェスをプレイしていた方が没入感が増すことは確かではないでしょうか。

どのようなゲームでも効率や結果を追求しすぎるあまり、つい自分が何をやっているか忘れがちです。特にアイドルマスターという育成ゲームにおけるソシャゲ要素のグレフェスは、直感的に「戦う」「勝つ」といった普段のプレイングと内容が結びつきづらく、感覚が乖離することもやむを得ないのでしょう。

そういったグレフェスがアイドルとプロデューサーにとってどのような物語なのかという感覚を取り戻す、または元から認識が無かった人はそれを認識するためにこの記事がその一助となれば幸いです。

自分は今、2年5ヶ月ほどグレ7残留を継続しているくらいグレフェスが好きですが、一般的にユーザーに好まれていないことは十分認識しています。

なんとか1人でも多くのプレイヤーがグレフェスを好きになってもらえるようにと地味な活動をしていますが、これもその一つです。

 

本記事はネタ3割/真面目7割くらいの感じなので、話半分に軽く読んでもらえればと思います。

ものの考え方の提案でしかないので、マジレスお気持ちを私に寄せられても困ります。自分の考え方に合わないと思ったらその時点でブラバしてください。

 

 

では早速本題。

 

グレードフェスとは

まずグレードフェスとはなんでしょう。

こういう時はまず公式が発している定義に立ち戻るものです。

ほう、よくわからん。

 

では、想像力を働かせましょう。皆さんは、ことコミュを読む時は大いに深読みし、登場人物の気持ちに想いを馳せるではありませんか。グレフェスにおいても同じようにアプローチして良いのではないかと思います。

これより妄想タイムに入ります。

 

グレフェスが現実にあったなら

WINGから最新のLanding Pointまでのいずれかの舞台を目指すにあたって、そこで自分とともに成長したアイドル。5人のアイドル一人ひとりと向き合い、信頼を築いた最高のメンバーでどれだけオーディエンスを盛り上げることができるのか。

グレードフェスは審査員にアピールすることになっていますが、よりイメージしやすいように以降は「ただのお客さん=オタク」にしましょう。歌(Vo)に注目して見てるオタクダンス(Da)を楽しみにしてるオタク見た目や表情、ファンサ(Vi)を求めているオタク

そして、本フェスは自分を含めて6ユニットが出るライブのようです。アピールが交互であることも踏まえると『バンナムフェス』なんかをイメージするのはどうでしょうか。

2年半前、シャニマス以外が目当てのオタクもたくさんいるデカい会場にて、ストレイライトがWandering Dream Chaserでその場を飲み込んだのは皆さんの記憶にも鮮明に残っていることでしょう。あのようなライブを目指してグレードフェスに挑みましょう。

そしてそのライブの規模はグレードに依存すると。グレード7はまさにバンナムフェスのように東京ドーム級のビッグステージでパフォーマンスしているのかもしれません。

前述のそれぞれ趣味嗜好の異なるオタクが入り混じる会場を最も沸かすことができるのはどのユニットなのだろう。そして歴史に刻まれるような、あのライブ最高だったなと語り継がれるようなライブを目指していこうと我々はグレードフェスに臨むわけです。

ここで、簡単にグレードフェスの状況とルールを整理しておきましょう。

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・フェスには1年(ゲーム内の世界では1期=10日程度だが)の間に何度でも参加することができる。

・フェスに出る度にメンバー構成を変えてもいい。

・相手のセンターアイドルの情報は一部わかっていて、それをみてこちらの編成を変えてもいい。

・対バンのライバルユニットは毎度異なり、相手が凄いユニットであるときもあれば、まだまだ発展途上のユニットとも対戦することもある。

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このようなルールの中でプロデューサーに求められるのは、限られた情報の中で、より多くのオタクを満足させられるアイドルの人員選択、セトリや構成を組むというもの。

その中でもライブのクオリティを表す専門用語も幾つかあるので覚えておきましょう。

歌が好きな人も、ダンスが好きな人も、ファンサが好きな人もだいたい同じ割合がいることが多いライブ会場で(時期によって割合が偏ることもある)、どんな趣味嗜好を持つオタクからもパフォーマンスに対する支持を最も多く得たとき。

それは会場を『完全掌握』したと言えるのではないでしょうか。

そしてお客さんも人間ですから最後に良い印象を与えてくれたユニットのパフォーマンスはそのクオリティに関わらず特別印象に残っていることでしょう。歌好きもダンス好きもファンサ好きも、どのオタクにとっても最後のパフォーマンスが印象的であり、最も満足させてくれた。会場全体がその意志を持ったとき、そのライブは『パーフェクトライブ』と語り継がれるものになるのではないでしょうか。

そしてその『パーフェクトライブ』と呼ばれるライブの中には、稀に伝説が起きることがあると言われています。

それぞれ多種多様な嗜好を持つオタクたちがたった一瞬のパフォーマンスで圧倒され、同時に会場が一体となる。そんな「伝説の一瞬」がみられるライブがあると。

そのようなパフォーマンスを見せたユニットのことをファンは敬意を込めてこう呼ぶそうです。

『フェスマスター』

1年の間、数々のフェスがあれど、フェスマスターと呼ばれるユニットはごく一握りです。

大きなステージに出られるようなグレードともなると、フェスマスターと呼ばれるユニットのパフォーマンスが見られることも珍しくないようで、最も高いグレードでは最終的にはフェスマスターの中からライブのクオリティがどのくらい高いかで年間の順位を決めることになるようです。

 

と、まあどうでしょう。一気に書いてみましたが、こんな感じで今プレイしてるグレフェスをイメージしてみてください。

自分の育てたユニットを3年も4年も成長させることのないまま、数十回フェスに出場させてうまくいかなかったからと言ってキレていませんか?

アイドル業界にも流行り廃りはあるわけで、その時期に合った編成や、特定のフェスを意識してプロデュースしたアイドルで勝負することが必要になるのは想像に容易いと思います。老害のように流行りの曲調のものが蔓延る時代自体を悲観していませんか?時にはそのトレンドに乗ることも必要になるでしょう。その環境を受け入れられない、または自らのこだわりを貫きたいのであれば、それはそれ相応に卓越した能力or試行回数or運が求められるのは現実と何ら変わらないと思います。

このように現実に置き換えてみれば、受け入れられることもあるのではないでしょうか。

ネガティブを払拭するため、というのも勿論ですが、やはり自分とともに成長したアイドルとこれだけ大きな会場を虜にしたと考えれば良いスコアが出た時の高揚感もこれまでより大きくなるのではないかと思います。

他にもグレフェスの細かい要素をイメージしてみましょう。

 

バフが発動するということ

いつも三倍速でしかプレイしないであろうグレフェス。ここは一度1倍でプレイしてみましょう。(パフェのタイミングが取りづらくなりますが、それによってハイスコアのチャンスを逃しても当方は責任を負えません。)

その時に個人的に良いなと思えるのはやはり、バフが発動するときの演出とセリフです。

「ここからは甜花に任せて」

こちらをじっくり見ていると改めてこのゲームがユニットで活動していることを実感することができます。自分が時間をかけて育てたアイドル一人ひとりのバフが積み重なって支え合ってスキルを打つアイドルの大きなパフォーマンスを決める。見慣れた光景も改めて言葉にすると良いなと思うわけです。バフが発動する際のそれぞれのモーション・セリフ・フェス衣装などをじっくり噛みしめ、5人でライブをしている意識を強く持ってみましょう。

 

リンクアピール

これはあえて言及する必要もないでしょうか。演出もセリフもそれ専用にありますからね。

 

歩み寄るのはユーザー側だけなのか?

さてここまでは我々がゲーム側に歩み寄って、グレフェスを楽しめるようになろうという趣旨で書き進めてきました。

では、改めるべきは我々の気の持ちようだけなのでしょうか。

そんなはずはありません。

散々フォローしてきましたが、もちろん運営にも非はあります。

これまで書いてきたようなことをよりユーザーが『自然に』体感できるように導いてあげるのが開発の仕事でしょう。

その一例をあげるとすると、昇格orグレ7残留が決まった時、このような画像が出て、

グレフェスコイン等の報酬がどれだけ貰えたのかが表示されて…

終わり。

 

…え?

アイドル育成ゲームですよね。その終着点と言えるコンテンツにおいて、大きな進歩があったにも関わらずそれだけ?自分が使ったアイドルの顔すら出てこんの?

そりゃ、このゲームは何をしてるか分からんくなるよ。

 

せめて毎度同じボイスでもいいからさ、「グレード7残留やりましたね!」とハイスコアを出した自分の編成のセンターアイドルから一言あってもいいのではないでしょうか。

願わくば、その際に固有モーションでショートムービーが流れたり、「○位おめでとう!」や「○回連続の残留ですね!」や「はじめてのグレード○昇格嬉しいです!」など一定のバリエーションを用意したりして、昇格も残留も降格も常に変化があることを意識させて欲しい。

こういった演出などがあることで、性能ゲー・環境ゲー・カードゲーだけに収まりがちなグレフェスもアイドルゲーに少し傾き、自身の担当アイドルをセンターにすることに拘ってプレイするプロデューサーも増えるのではないでしょうか。(それ自体の是非およびゲームバランスの調整難易度が上がることはここでは触れない。)

こちらは一例に過ぎませんが、グレフェスがユーザーにとってアイドル育成ゲームにおける晴れ舞台、お披露目の場であることを運営にも意識してもらいたいと個人的に思っています。

 

さいごに

私自身はグレフェスのゲーム性を既に面白いと思っていますが、これだけ多くの人が文句を言っているのだから、万人受けしないのは認めるべきなのでしょう。ただし、コミュを面白いと思っているユーザーがゲーム面を楽しめないのは本人にとっても悲しいことだと思うのです。だからこそ、こういった別のアプローチを模索し、違った観点でグレフェスを楽しんでもらう選択肢を提供すべきではないかと思い立ちました。

 

また、最後に言いたいのは多くの人が想像するグレ7に常駐する猛者たちについて。グレフェスという大衆から邪見にされるゲームに血眼になっている様子は、皆さんからすると一種のキ○ガイにでも見えるのかもしれません。ただ、私はここ2年くらいで彼らと関わって知りました。グレフェサーこそむしろ本当にコミュやキャラを愛していて、それについて語る様子は自称コミュアーに劣らない情熱が溢れていることです。その愛してやまないキャラクターを育成し、高みに連れて行きたいという行動原理でプレイしている人が多いと思います。Discordに集まって通話をしている時は、フェスアイドルの育成やそのためのEXスキルを集めるための歌姫周回などプレイングをむしろ片手間にしてコミュについて語り続けることもしばしばあります。

 

ということで、せっかくならコミュも楽曲もリアルイベントも、そしてグレフェスも!シャニマスの全部を楽しみませんか!というお話でした。

4周年を迎えるシャニマスですが、これからも多くの人とできるだけ長い間、このコンテンツを楽しみたいです。

今週末、4thライブでお会いしましょう!

 

では👋